代表取締役MIE塾、昼間部 第1期卒業生
基本的には、コンシューマーPRを担当していましたが、それ以外にも特別商品の開発やコンセプト店舗のためのプロジェクトにも加わったり、自分の強みや得意分野を活かして好きなことを色々やらせてもらいました。商品周りはコラボレーショングッズの開発が中心で、外部のデザイナーやアーティストを紹介したり、会社との間に入って半分外部で半分内部のような立場で、プロジェクトが円滑に進むようアレンジしたりしていました。アーティストの意図や考えを、感覚的なニュアンスで掴める人が間にいないとプロジェクトが進まないということを、仕事をしながら学びました。独立した今もそんな仕事を一部でやっていたりするので、やっていてよかったなと。広報やマーケティングは正解がなく、だからちゃんと考えないとダメなんです。自分たちから作って発信するものは他の仕事でも当てはまると思うのですが、以前の正解が次も正解だとは限らないので、その時の目的やターゲットを見定めて、そこに立ち返りながら、それに沿った戦略と戦術を立てます。それありきで、あえて戦術から入って戦略や目的に合わせることもあります。そうできるようになったのは、スターバックスで約10年の間、色々な経験をさせてもらったおかげだと思います。
今はPRに限らず、依頼があればマーケティングや商品開発、イベントプロデュース、企業のロゴを作ったり、何でもしています。仕事の領域を最初から作れるタイプではないので、自分のスキルと価値観、感覚で、お役に立てそうな案件であれば積極的にやらせていただくようにしています。仕事をする上での自分自身のビジョンは特に意識したことはないのですが、その時興味をもったものに自分が関わらさせてもらうことで新しい動きや面白いものが生まれた時が毎回楽しく、そのために今の仕事をしているのかもしれません。
広報を目指している人へ
広報やPRに限った話ではないのですが、ただ仕事をこなすだけでなく、何事も考えて自分の意見を持つという習慣の積み重ねが大切だと思います。最終的に合っていたか間違っていたかということではありません。また、広報、PRの専門的な知識をきちんと持っておくことは基本で、その上で実務経験を積むことによって、スキルになり成長に繋がっていくのだと思います。
この学校は、様々な立場の先生がたくさん出入りしていて、今起きていることを実際に起きているリアルな事例とあわせて学ぶことができます。学んだ知識をどう使うか、それがどう関連しているのかを教えてもらえる場所であることが、他にはない強みだと思います。
第6グループ アカウントエグゼクティブ昼間部 第8期卒業生
現在、株式会社マテリアルの営業局に所属し、広告代理店とのやりとりや業務の進行管理を主に行なっています。PR業界の中では若い会社です。社員の平均年齢は30歳くらいで、TV、WEB、SNSへ強みを持っていることが特徴です。
エファップ・ジャポンに入学したきっかけは、もともとアパレルの会社で営業職として勤めていたときに、PRの仕事に興味を持ったことです。一番印象に残っている授業は、企業からいただいたPRの課題をチームで取り組んで、実際にプレゼンを行う授業です。山梨のワインの認知度を高めるためのPRプラン二ングを立てるという課題が印象に残っています。また、マーケティングの授業のテーマパークに隣接する新しいホテルを建設するプランを考える課題は個人的に面白かったです。企画提案のオリエンテーションを受けてから、プレゼンを行うまでの期間が1週間という設定だったのですが、現在の仕事のスケジュール感とかなり近く、それを学校の授業で行えていたことは貴重な体験でした。
広報を目指している人へ
PRの仕事をしていて今求められていることが2つあると感じています。
1つ目は専門性の高さです。クライアントと記者の間に立って、担当している商品を説明する際にきちんと専門用語を使えるかが重要です。特にBtoBの商品や工業製品のPRを担当する時に強く感じます。クライアントと記者の双方に対して同じレベルの知識と理解の速さがなければ、スムーズなやりとりを行うことが出来ません。
2つ目は周りの環境の変化に対応する力です。メディアが多様化した現在では、これまでとは情報との接し方が異なっています。PRの手法もこれまでとは全く異なったやり方が求められています。
従来のPRパーソンの概念にとらわれず視野を広く持った情報伝達の専門家であり、マーケティングの専門家でなければならないことを意識してほしいと思います。
フリーランスPRプランナー
昼間部 第10期卒業生
CM制作会社に勤めていた時、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の伊藤学長の放送を偶然目にし、ファッションと地域PRを融合するという考え方があることを知りました。以前から地方自治体に関する仕事がしたいと思っていたため、「この人から学んでみたい」と迷わずエファップに入学しました。学長からは特にコミュニケーションの根本である言葉の選び方や話し方を厳しく指導されました。相手に合わせて言葉や話し方を使い分けるテクニックは現業で活きています。今は地域ブランディングのチームで地方自治体のPRをしている他、PR動画を企画から制作まで手がけ、それをPRする仕事も行っています。前職の経験を活かしつつ、必ずそこにPR視点を入れ、メディアに取り上げられやすいコンテンツやフレーズを意識して取り組んでいます。そのPRプランがクライアントにとって本当に価値があるのかを考え、コンサルとしてしっかり意見できる立場でありたいと思っています。
広報を目指している人へ
いまから、すぐにでも始められることは3つあります。まず、1つ目はメディアを知ること。特にWEBメディアは変化も激しいので常に新しい情報をインプットしてください。2つ目は話し方の使い分けができるような表現力を身につけること。3つ目はPRだけでなく、それ以外のコミュニケーションの手法についても知っていてほしいということです。
これからはあらゆる業界でネットワークをもっている人や新しい取り組みを創り出せる人が、PRパーソンとして生き残っていける時代だと思います。とにかく学生のうちは、遠慮せず何でも人に聞く、やってみるという気持ちで色んなことにトライしたほうがいいですよ!
FLAVOR WORK’S 統括 マーケティング・プロモーション Sec プレス担当昼間部 第10期卒業生
現在、株式会社ベイクルーズのフード事業部でPRを担当しています。ベイクルーズはアパレルが主軸の会社ですが、現在約20のフードブランドを運営しています。エファップでは「何事にも愛情をもって接すること」を教えていただきました。また、あらゆる授業を通じて「自分事で考えること」が身につき、そのおかげで今、どのような企画が喜ばれるかを多角的に考え抜く癖がつきました。メディアの方から企画ごと相談があったりする時は、私のフィルターに興味を持っていただいたことがとても嬉しいですし、やりがいを覚えます。
PRの方たちは自分自身を売り込むことがとても上手。そのためには積極性と行動力が不可欠だと思うので、その点では努力しているし、毎日変化し続けている実感があります。また、卒業後も先生、同期、先輩との繋がりが続いていて、仕事の悩みを共有できる存在がいるのは心強く、私の財産になっています。
広報を目指している人へ
「見たい、聞きたい、知りたい」という気持ちを持つことは、新人ベテラン関係なく大切だと思います。ミーハーきっかけで深掘りされていくこともあって、何気ない話題がきっかけで人との関係性や企画立案に繋がります。あとは自分自身を売り込む積極性と行動力、オンオフ関わらずどんな経験や知識でも仕事に昇華しながら、何でも前向きに楽しめる姿勢が大事です!
Planning & Development
マネージャー
枕コーディネーター 睡眠環境・寝具指導士2011年度 夜間部(前期・後期)修了
2012年度 夜間部 アドバンスコース 修了
夜間部の仲間はおもしろい人が多く、お互いに高めたくなるような環境がありました。井上敏之さんのスピーチトレーニングは授業以外にも7~8人夜間部の仲間で集まって、自主的にやっていました。その後もビジネスでつながったり、それぞれの活躍に刺激をもらっています。今の立場では、消費者とも直接繋がりながらたくさんの人たちとコミュニケーションし、数え切れないドットを繋いでいかなければなりません。そうすると情熱だけでは難しいことがあって、やはり学びが必要だったなと思います。学んだことを忍耐強く実行し、自信、経験、知識が裏付けとなって、そこでようやく「学び」が「実力」になっていくと思います。
第三者から見た、“M.I.C”と“学生”たちについて、どのように感じられたのかご紹介します。
広報部長
M.I.C 講師(2003~)
『コミュニケーション論』『社内広報』『PRケーススタディ』等
コミュニケーションのプロが経営に直接的に関わる仕事。マスメディアの取材窓口として社外に開かれている組織。そのような「広報のプロ」を養成するM.I.Cの趣旨に共感し、開校の2003年から講師を担当しています。講義では、広報の視点から生の声を届けるということ、そして自らがよいお手本になるよう、皆さんの前に立つにはどうあるべきかを常に意識しています。私は広報の世界では珍しい理系のバックグラウンドを持っていますが、ロジックと感覚、その両方のバランスがとれたコミュニケーションを心がけています。広報はよく裏方の仕事だと言われますが、外部の人と接点がある以上、決して裏方ではないと思いますし、自分自身が媒体であるべきだと考えています。また、会社の重要な情報を扱う立場である以上、社内の信頼や協力を得るためにも1つひとつの約束をしっかり守り、正確に実行することが何よりも大切です。
M.I.Cには志の高い方が入学されますので、真剣に学ぶ姿勢の生徒さんからいただく刺激と学びを大切にしています。卒業生とは仕事でご一緒する場面も少なくありません。この学校で出会う講師や同級生、先輩は皆さんにとって間違いなく貴重な財産になるでしょう。
マンガデザイナーズラボ 代表取締役
M.I.C講師(2003~)
『発想学』『広告論』『メディア論』等
長い間、広告業界で仕事をしてきましたが、メディアの進化とともに一企業が持つ“広報力”というものが重視される時代になりました。活躍できるPRパーソンになるためにはメディアの研究はもちろん、「物事を様々な視点から捉え、受け入れる能力」を備えなければなりません。例えば、僕が担当する『発想学』では「日常生活から視点をどのように変えていくか」をキーワードに、生徒達と工夫しながら授業を行なっていて、毎回課題としてリアクションペーパーを提出してもらいます。与えられた様々なテーマについて、自身の日常生活から具体例を探し、それに対する意見や発見、感想などを書き出すということを繰り返すという課題ですが、これが大事なトレーニングになります。自分の意見を文字で表現できない人間が、それを他者に話して伝えることができるでしょうか? 書く力を高めれば、自ずと話す力も向上します。
前向きならば、僕は仕事を途中で退職してM.I.Cに入学しても全く構わないと思います。しかし、後ろ向きな姿勢ならば入学しても何も変わりません。そういう人はこの学校に入学したからといって、急に前向きになるとは考えられません。これまで数多くの生徒たちを見てきましたが、前に進みたいという強い推進力がある人は必ず芽を出します。スタートするタイミングが早いか遅いかということではなく、総合的な成長を考えることが大事です。学ばないと習得できない能力こそが“発想力”。僕の授業ではその極意をしっかり伝授していきます。
日経ビジネス・日経ビジネスオンライン
チーフ企画プロデューサー
M.I.C講師(2006~)
『メディア論』
この学校で『メディア論』を教え始めたのが2006年。その頃はまだFacebook、Twitter、LINE、インスタグラム、iPhoneがないウェブメディアの黎明期でした。そこからこの10年の間でハードとテクノロジーが大きく変わり、それによって新しいツールが次々と生まれました。ファッション業界においても、ZOZOTOWNやAmazon、Gilt などアパレルビジネス自体がメディア化し、SNSの発達によって “個人のメディア化”も当たり前になりました。メディアはある特定のコミュニティを集める手段であり、魅力的なコンテンツが必要という本質は変わりませんが、これからは理系の視点をもってテクノロジーを理解しなければ、次世代のメディアの在り方を予測することが難しくなるでしょう。
基本的にPRパーソンは自分の商品だけでなく、ライバルを含む業界全体のことを知っていなければなりません。その為にはたくさん本を読み、映画を観て、音楽を聴き、新しい知識を自分のものにしていくこと、最先端の消費者でありつつも消費動向に惑わされないことが大切です。この学校はファッションのPRの始祖である伊藤先生が横にいて、業界の大物が普通にうろうろしている場所です。入学したら、勉強ももちろん大事ですが、ここでしか会えない人、学べない人の話をちゃんと聴くこと。そして覚えてもらって、食いついて、かわいがられること。人に生で学ぶのが一番早いですから。

クリエイティブ・ディレクター
クリエイティブ・ディレクターとして、1993 年に「アンテプリマ」を設立。95 年からは活動拠点をイタリア・ミラノに移し、98 年に日本人女性として初のミラノコレクションに参加。現在、世界に約100店舗を展開している。

マーケティング統括 オフィサー
2005年3月に、スターバックス コーヒー ジャパン(株)に入社。現在はマーケティング統括オフィサーとして、商品&マーケティング、広報を統括する部署をリードする。※2017年よりフリーランスへ。

代表取締役社長
97年ファーストリテイリングに入社。翌年、取締役副社長に就任しユニクロの急成長に貢献する。05年リヴァンプを設立。「企業を芯から元気にする」をキーワードにロッテリアの再健やクリスピー・クリーム・ドーナツの日本展開などを手がける。16年9月よりユニー・ファミリーマートホールディングス傘下のコンビニ事業会社であるファミリーマート社長に就任。

CCW ユニット プレジデント
東京大学教養学部卒、オックスフォード大学経営学修士。人事/コミュニケーションコンサルタント。日産自動車人事部を経て、世界最大の戦略コミュニケーション・コンサルティング会社、フライシュマン・ヒラード・ジャパンで現職に。多摩大学大学院教授を兼務。人事・組織改革についてビジネス誌に多数投稿。著著に「人事異動」(新潮社)「MBB『思い』のマネジメント」(野中郁次郎、一條和生教授との共著、東洋経済新報社)など多数。
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